Japanese論文
「アフリカにおける内発的な教育理念と外生的カリキュラムの適応に関する課題」 『国際教育協力論集』7巻2号. pp. 1-13. 広島大学
本論では、(1)アフリカの土着の教育思想への回帰を目指して実施あるいは提案された教育モデル(2)イスラム教育を概観する。(1)では、ケニアのハランベー学校、タンザニア初代大統領ニエレレが提唱した「自立のための教育」(Education for Self-reliance)などを中心にアフリカ各地での原点回帰の教育論を見ていくこととする。(2)のイスラム教育は、多くの場合、欧米型のいわゆる「学校教育」とパラレルワールドを形成し、かなり組織だったものも多い。本論では、そうした中でも特に「学校教育」との融和を図っている例、相互補完が可能と思われるケースを紹介する。