活動報告

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【活動報告】ゲームベースのトレーニングプログラムに関する意見交換を行いました2021.08.25 山崎裕次郎 東アジア

現在、SKYプロジェクトでは、産業セクターの労働者に向けたトレーニングプログラムの開発に向けてメンバー内で意見を交換し合っています。労働者に対するトレーニングは、講義による指導のみならず、近年はワークショップ形式などの参加型の研修が注目されています。先日のSKYメンバーの話し合いでは、ボードゲームによるトレーニングについて話し合いました。

ボードゲーム型のトレーニングは、オンラインと対面両方の研修、職場内訓練での使用が可能であり、様々な学習スタイルに対応している上、単調な講義ではなく、参加者の興味をひき、積極的な参加を促すことができます。実際に、日本国内外の企業において、従業員訓練にボードゲームが使用され、新入社員に対して組織での役割や業務に関する研修や、管理職に対して組織マネジメントのシミュレーションが行われております。

職場における業務や製造ラインでの動きといった、効率的な生産に向けた現場でのシミュレーションゲームは、業務を遂行するにあたり、重要であるとされ、近年特に注目されているソーシャル・スキルを育むようなボードゲーム開発に向け、先日のミーティングでは、企業研修で用いられるようなプロトタイプのボードゲームを前に、ルールの明確さ、得られるスキル、実施にあたる課題について話し合いました。

ゲームベースでのトレーニングは、魅力的である一方、単なる遊びではなく、効果的な人材育成に結びつけるためには、ルール設計が重要となります。1回当たりの時間、ランダム性、競争性と協同性のバランスといった、ボードゲームの特性を考えながら、どのようなスキル習得が見込まれるのか、その効果をどのように測るのかといった点を検討していくことが重要となります。今後も、効果的なトレーニングプログラムの開発を進めていくために、意見交換をしていきます。