活動報告

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【活動報告】 Science Forum South Africa 2021内のセッションにて、SKYプロジェクトの活動の報告をしました2021.12.07 近藤菜月 アフリカ

12月1日に行われたScience Forum South Africa 2021の1日目のセッション“Skills Assessment Tools for Enhancing Productivity”において、SKYメンバーがSKYプロジェクトの活動と成果の報告を行いました。

セッションでは、初めに南アフリカの繊維加工・製造技能教育訓練機関(FP&M SETA)の最高経営責任者のYende氏より、セッションの紹介と、人材育成の重要性が説明されました。その後にSKYプロジェクトリーダーの山田教授がプレゼンテーションを行いました。

山田教授のプレゼンテーションでは、現在ミドル・インカム・トラップ(中所得国の罠)に陥っている南アフリカにおいて技能形成が必要とされる事情や、異なる経済的特徴を抱えるアフリカ諸国において、技能形成の需要を状況に応じて把握する研究の必要性が説明されたのち、SKYプロジェクトで実施してきた技能評価についての発表がされました。産業人材育成における技能評価は、専門技能に焦点が当てられる傾向にありますが、SKYの技能評価モジュールでは、非認知能力を測定対象に含め、包括的な人材育成を目指している点や、縫製業のみならず今後は他の産業にも汎用性があることが述べられました。

SKYプロジェクトの技能評価の説明がされた後、各国での具体的成果事例の報告として、SKYプロジェクトメンバーのDeresse氏よりエチオピアの成果報告、近藤氏よりガーナの成果報告がされました。エチオピアではこれまでにインダストリアルパークの人材を対象とした技能評価を実施し、現在は中小企業労働者を対象に、測定結果に基づいた訓練プログラムの開発に取り組んでいることが紹介されました。ガーナではフォーマル・セクターとインフォーマル・セクターの技能評価結果の比較分析が報告され、SKYの技能評価によって、異なる状況にいる労働者らの技能が比較可能になることが提示されました。最後に南アフリカの縫製業の技能評価について、FP&M SETA ジェネラルマネージャーのNaicker氏が報告しました。報告では、FPM SETAが実際に使用している、職能基準に基づくスキル評価の内容について紹介されました。

最後のディスカッションでは、SKYの技能評価が、教育年数の長さよりも非認知能力の方が、職場におけるパフォーマンスに影響を与えるらしいことを明らかにしつつあることや、非認知的能力の測定及び育成の可能性について活発な議論が交わされました。今後、南アフリカにおいて、縫製業に限らない様々な産業分野を対象とした協働が実現することが期待されます。