活動報告

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活動報告_エチオピア

活動報告:エチオピア (文:クリスチャン・オチア)2018.02.21 クリスチャン・オチア アフリカ

地域:アフリカ
国:エチオピア

エチオピア政府は 2008 年、能力基盤型の訓練および産業研修パートナーシップの方針に沿って、職業訓練校(TVET)の抜本的な改革を行った。同改革は、エチオピア経済社会開発に寄与することのできる、有能でモチベーションが高く、また雇用に適した順応能力のある革新的な労働者を輩出することを目標に掲げている。目標達成のために政府は、労働基準の開発、企業研修の実施、および職業評価・資格認定の実施などに関し主要な役割を果すべきステークホルダーを選出した。 2017 年 6 月までに、690 種類以上の労働基準、380 個のカリキュラム、545 個の評価方法が開発され、更に 2018 年には、より多くの開発が予定されている。政府の統計によると、2014 年の TVET 訓練校への入学者数は 2 百万人に上るのに対し、TVET訓練機関は約80 倍にあたる 17 機関から 1,300 機関へと増大した。しかしながら、政府の TVET 訓練校および企業研修推進の努力にもかかわらず、訓練者の習得レベルは未だに低い。 エチオピアは、後発開発途上国の中で 2 番目に大きな外国直接投資先であり、エチオピア政府は、2025 年までに衣料・繊維製品の輸出を 300 億ドルまで拡大しようとしており、アフリカにおける衣料・繊維製品生産のハブとして強固な存在を確立しようとしている。 政府の経済成長および雇用創出による貧困削減努力に呼応して、SKY チームは「エチオピアにおける産業技能開発と技能評価」と題してプロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトは、特に技能評価に焦点を当て、効率的に労働環境の整備を行う手法を調査することを目的としている。2016 年のプロジェクト初期段階では、衣料品製造における職業技能評価モジュールを開発し、テスト試行としてアディスアベバ市内で小規模な技能評価プロジェクトを行った。本段階では、公立の 7 校の TVET 訓練校と35 の縫製工場をパイロットスタディとして、それぞれのステークホルダーの様々な技能の側面について比較した。2017 年 8 月 28 日に、研究チームは連邦 TVET 機関との共催でシンポジウムを開催し、初期段階での研究成果、および今後の大規模な技能測定の実行可能性について発表した。