Platform for Expertise of Vocational Training(PEFOP) 山崎裕次郎
Platform for Expertise of Vocational Training(PEFOP: Plateforme d’expertise en formation professionnelle)は、国際教育計画研究所(IIEP-UNESCO)Pôle de Dakarによって打ち立てられたプラットフォームを指します。公的機関(政府、地方自治体、公的職業訓練機関)および私的機関(公式および非公式部門のプレーヤーおよび組織、組合、NGO、民間職業訓練機関)の動員と強化に貢献し、改訂された職業訓練政策の実施を支援・効果的なツールを提供することを目指しています。
PEFOPの主な活動は、職業訓練に関わる分析及びワーキングペーパーの作成、職業訓練プログラムにおけるイノベーションの支援、職業訓練に関するアクター間のコラボレーションとネットワーク構築の促進、職業訓練のリソースのアフリカ各国での共有化にむけた支援の4つを行っています。はじめのフェーズでは、ブルキナファソ、コートジボアール、モーリタニア、セネガルの4か国をターゲットに開始し、第2フェーズでは、ベニン、カメルーン、チャド、ギニア、マリ、ニジェール、そしてトーゴに対しても実施し、今後も規模を拡大していく見込みです。
PEFOPのもとで刊行されたレポート “Actors and Partnerships in Vocational Education and Training” では、TVETにおけるアクターを5種(政府、公的TVET施設などの公的アクター、企業などの私的アクター、私立TVET施設、NGO等の市民組織、学習者、開発パートナー)に分類し、各アクターの役割を各国の事例をもちいて紹介しております。そして、パートナーシップの形態についても、情報を共有しあう関係の対話型パートナーシップ、専門家からの意見をもらう助言型パートナーシップ、同目標に対しアクター間で情報共有しあう協力型パートナーシップ、そしてある目標に対し各アクターがリソースを共有して実走していく協同型パートナーシップといった4種類に分類しております。本レポートは、各パートナーシップの形態における各アクターの役割について実例をもちいながら説明し、現在における課題を詳細に記述しています。