SKY Projectメンバー 横浜で開催された「Play &Learn 2024 #2」に参加2024.09.24 早川 隆祐 East Asia
メンバーのエマニュエル・エストレアード、ピンマダ・チャロエンシルプ、マーク・カミリング、近田全史 の4名がSKY Project代表として、横浜で開催されたPlay&Learn2024 #2に参加しました。 Play & Learnは毎年行われる教育・研修用ボードゲーム/サービスの展示と販売を目的とした一日のイベントで、全国から出席者が集まり約30社が出展していました。
この日は、さまざまな企業や教育機関から参加したボードゲームクリエータのブースを回ることから始まりました。 SKY Projectメンバーは各ブースを回りながら、注目のゲームの要素や仕組みに耳を傾けました。
ゲームのテーマはいくつか見られ、その中には:
- 子育てと家族生活
- 心理学、健康、ワークライフバランス
- エコなライフスタイルeco-lifestyle
- メディア・プロダクション
- 省エネルギー
- 語学学習
- 食品製造・サービスe
- AI や AR
- 芸術とパフォーマンス
- 経営管理
午前中のセッション終了後、出展したチーム毎に彼らのアイデアやイベントについてのショートプレゼンテーションがありました。
午後、SKYメンバーは二手に分かれ、4つのワークショップに参加しました。
a. アマチュアゲームクリエイターのためのワークショップ
アマチュアのクリエイターによる4つのゲームが紹介されました。 2つはワークショップの参加者が実際にプレイしました。 最初のゲームは「第3の命題」と呼ばれるもので、有名な哲学者ヘーゲルが提唱した“アウフヘーベン”から着想を得ています。 一人のプレーヤーが 「子供に小遣いを与えるべきだ」と「子供に小遣いを与えるべきではない」の様に互いに対立する2つの命題を示します。 他のプレーヤーは事実やもしくはユーモラスな表現を用いてそれに対する答えを出し、対立を解決してゆきます。 このゲームは個人の哲学的センスが問われてゆきます。
2つ目のゲームは一人のプレーヤーが”迷子の猫“となり、他のメンバーは”猫を探す家族“となります。 迷い猫は地図上をランダムに移動し、家族は猫が何処にいるのかわかりません。そこで家族は猫の場所を特定するためにヒントを集める事になります。 どちらのゲームにおいても、製作者はゲームバランスとその洗練性を重視したとのことです。
b. 生成AIと未来に向けてのワークショップ
本ワークショップでは立教大学の学生が企画制作したゲーム「ダリの“め”」が紹介されました。このゲームではプレーヤーが3-4人のググループに分かれ、AIが生成したイメージについて話し合います。 その後課題が提示され、グループ内でAI画像生成アプリに与えるプロンプトを作成します。その後、生成された画像がゲーム参加者全員に提示されて説明され、各チームにはコメントや質問をする機会が与えられます。 本ゲームはプレーヤー間のコミュニケーションと創造性を高める事を目的としています。
c. チームメンバーの自己理解と相互理解を深めるゲーム研修ワークショップ
ワークショップでは「パシリの流儀 」が紹介されました。 パン屋をテーマにしたこのゲームは、引かれたカードの条件を考慮しながら、各チームがパンの注文をこなすというものです。 就活を成功させるために必要なスキルや仕事習慣を疑似体験し身につけることを目的としています。
d. 組織開発DIYキットを使ったビジネスゲーム体験ワークショップ
メインのゲームは「ウツ会議」と呼ばれるもので、うつ病患者の回復を助けるための協力活動を疑似体験させてくれます。プレーヤーはそれぞれ、医師、カウンセラー、職場の上司、バーテンダー、患者本人など、様々な役割を担います。 タワー上に積まれたカードに書かれた患者の精神的ストレスを解消するために、それぞれの役割の人が与えられたケアカードをプレイします。 本ゲームでは困っている人を助けるために協力することがいかに大切かを実感でき、本ゲーム終了後に有意義な議論を行うことができます。
この活動はSKY Projectが取り組んでいるゲームデザイン・制作のアイデアを生み出すために、メンバーのスキル幅を広げ向上させる取り組みの一環です。 この様な活動から得た貴重な経験を元に、いろいろな分野の労働者のスキル向上のための、より楽しく、効率的なゲームやゲームベースのトレーニングを開発してゆきます。
Play & Learn 2024 #2 についての詳細はイベントのホームページを参照下さい。https://playandlearnevent.com/
注) 写真掲載のゲームボードについては撮影許可を得ています。