活動報告:エチオピア(文:クリスチャン・オチア)2019.04.10 クリスチャン・オチア アフリカ
昨年、SKYプロジェクトはボレ・レミ工業団地とハワサ工業団地において労働者の技術レベルを算定および技能開発分野における需要と供給のギャップを測るため、二つの大規模なアセスメントを実施しました。これを踏まえ、2月10日から26日にかけて、2ヶ月後にアディスアベバの中小アパレル企業労働者を対象にする次回のスキルアセスメント実施に向けたアレンジメント、SKYプロジェクトがエチオピアにおいて行なっている研究成果を発表するワークショップの準備のため、エチオピアのアディスアベバへ赴きました。
まず、高等教育戦略センター長であるアト・テショメ閣下とお会いし、新しくTVET閣外大臣に就任されたDr.アブディワナ閣下を紹介していただきました。閣下は我々のスキルアセスメントに大きな興味をお持ちになり、本プロジェクトとの協力、または本プロジェクへのサポートを約束してくださりました。彼は我々との協力関係を強化するためにMOUの見直しを提案し、前述のワークショップを共同主催することにも同意されました。
また、首相官邸で雇用創出を担当するDr.エフレムともお会いし、教育と技能開発は彼の職務上の関心事であるため、エチオピア政府の政策に寄与し得る研究をぜひ進めてほしいとおっしゃっておりました。エチオピア投資委員会の委員長やエチオピア貿易組合の連盟の長などの別のステークホルダーにもお会いしました。彼らも我々の研究報告に関心を示し、我々の提案する政策の実現を手助けする準備をする旨を述べました。
近年、エチオピアはダイナミックな変化を経験し、子供や若者にとって、学校や仕事へのアクセスがより簡単になる等、多くの成果を上げています。現在、政府の新しいビジョンは労働の質の向上に焦点が当てられており、技能労働者の数を増やすことだけでなく、労働の生産性と賃金レベルを向上させることが大きな目標に掲げられています。我々は、エチオピア政府の上記目標達成に貢献するために、さらに研究を進めていきたいと考えています。