活動報告:ウガンダ(文:山田肖子)2019.05.21 山田肖子 アフリカ
地域:アフリカ
国:ウガンダ
2019年2月28日から3月4日まで、ウガンダに出張しました。SKYプロジェクトでは、エチオピア、ガーナ、南アフリカの3か国において縫製業労働者の技能評価を行ってきましたが、この3か国以外や、縫製業以外の産業の関係者からも、SKYプロジェクトの技能評価にご関心を示していただくことが多々ありました。3つの事例国での技能評価が一段落しつつあるので、2019年度は、3ヵ国での政策提言や論文発表に加え、他国、他産業でも活用していただける技能評価モジュールにしていくことを目標としております。そのため、まずは同じアフリカ大陸で、今までご縁はありながら踏み込んだ対話をしてこなかった国・機関をご訪問し、今後の展開を検討することといたしました。
ウガンダでは、日本政府が長年にわたって支援しており、同国では最もレベルが高い職業訓練校として知られるナカワ職業訓練校(NVTI)を訪問し、その教職員たちの話を聞きました。また、同校に対して国際協力機構が実施している「産業人材育成強化支援プロジェクト」のチーフアドバイザー、武藤小枝里氏と現在名古屋大学に留学中の教員のアレンジにより、複数の職業訓練校やウガンダ国製造業連合会や中小企業連合会、トヨタ自動車の現地販売店や日本の自動車輸入販売業者、NVTIの卒業生などが活躍する国内有数の製造業の企業から中小企業まで、産業人材の育成から雇用に関わるさまざまな組織や人々に会うことができました。ウガンダや隣接するルワンダなどの急速に変化する経済・雇用環境を身近に感じ、SKYプロジェクトの今後の展開に向けて大変多くの示唆を受けました。