活動報告

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活動報告(文:クリスチャン・オチア)2019.08.20 クリスチャン・オチア アフリカ

7月29日から31日に開催された第2回TVET国際会議で、「Managing TVET Systems to Meet the Demand for Changing Skills and Trends」および「Financing TVET: Options and Challenges」の題目でのパネルディスカッションにディスカッサントとして登壇しました。

TVETシステムのマネジメントについてのパネルディスカッションでは、スキルギャップを橋渡しするためのTVET運営について意見を交わしました。エチオピアのTVETにおける課題として教員の実地経験不足および生徒の工場実地研修へのフォロー体制が未熟である点が挙げられます。この2点を改善させていくことでスキルのミスマッチを防ぐTVET運営に寄与すると指摘しました。また、Occupational standardをエチオピアでは政府がデザインしており、トップダウンの構図になっている点についても議論しました。どのようなスキルがある人材を求めているのかを需要としている側から、ボトムアップとして基準を作成することの重要性を指摘し、そのためにプライベートセクターのキャパシティディベロプメントを行うことを主張しました。

TVETの財政についてのパネルディスカッションでは、主に拠出金の拡大と効率化を議論しました。エチオピアのTVETの財政は政府の拠出額が多くを占めていますが、教育全体の拠出金におけるTVETへの割合は6%にとどまっています。政府としても経済発展に寄与するTVETセクターを重要視し、発展のための鍵となると政府も認識しているので、より拠出を増やすことで一層のTVETの発展を見込めると指摘しました。また、費用の効率化については、依然として購入したが未使用な機械の存在など非効率的な要素があるので、効率化を図ることで財政を効果的に運用できると指摘しました。

上記のパネルディスカッションはエチオピアTVET専門家、援助機関、政府関係者、他国のTVET専門家の方も登壇され、今後のエチオピアTVETの発展に向けてそれぞれ意見を交わす有益な時間となりました。