パキスタン出張報告:JICA“パンジャブ州女性雇用能力開発プロジェクト”における「研修ニーズ アセスメント(TNA)」実施のための現地評価者トレーニング2023.09.13 チャロエンシルプ・ピンマダ 南アジア
SKYプロジェクトチームのメンバー3名は、2023年8月31日から9月8日までパキスタンのラホールに出張し、JICAパキスタンと共同で、パキスタン・パンジャブ州における女性の雇用適性と生産性向上に必要なスキルを把握するためのアセスメントを実施しました。 JICAは、SKYプロジェクトでの評価の結果を踏まえ、TVET(技術・職業教育訓練)機関で研修プログラムを開発する予定です。 アセスメントが予定されている参加者は、企業の女性従業員と、衣料品および繊維産業の女性在宅労働者です。 今回の訪問の主な目的は、JICAが契約を結んでいる地元NGOのHomeNetパキスタンの職員が、SKYプロジェクトに従ったアセスメントができるように訓練することでした。
アセスメントを監督するコーディネーター、参加者がアセスメントをスムーズに進められるための補助アシスタント、縫製の実技試験実施時の評価を行う評価者、それぞれの役割を持つHomeNetスタッフに包括的なトレーニングを提供し、アセスメントを効果的に準備、実装、および管理することができる様支援しました。 また、SKYプロジェクトが有するタブレットベースのオンライン評価システムを使って、シームレスな実装とデータ収集ができる様に、現地語での準備を含めてアセスメントが実施できる様、準備しました。
出張のもう一つの大きな目的は、上記トレーニングの一環として、実際に大規模工場の労働者、中小企業(小規模および零細企業)、および在宅労働者を含む25人の参加者のサンプルでパイロットテストを実施することでした。 パイロットテストをすることによりHomeNetのアセスメントチームが、実際にメイン調査に使用される会場で評価の全プロセスを体験することができました。 また本パイロットテスト中に発生した問題点の改良を実施することで、SKYプロジェクトによる本格的な現地でのアセスメントの準備ができました。
以上、HomeNetによる現地パキスタンの評価実施スタッフへの効果的なトレーニングを実施および、パイロットテストを成功裏に実証できたことで、8月末から始まる本格的なアセスメントの準備ができ、出張の目的を十分に果たすことができました。